地球平和と環境の為の技術開発を目指して

取締役 杣 直彦

九死に一生を得た経験

私が小学5年生だった頃の図工の授業で、図工用紙で7角錐を2つでカレンダーを作る時間がありました。作り方は簡単なようで少しコツが必要ですが、上手く作れなかった同級生たちに、「上手く作れなくても折り目を入れてちょっと工夫すればそのままでも使えるよ」とみんなに教えたりしていました。先生や周囲からは「教科書にも載っていないことなのによく思いつくね!」と言われ、これに限らず、「誰から教わっているわけでもないのに、よく自分でアイデアを思いつくね。」と言われていた記憶があります。内容まで記憶が残っているのはいい思い出だけかもしれませんが(笑)。

私は、昔から、「人が考えつかないこと」を考えることが好きでしたし、得意でした。
就職する際、将来は「開発」をやりたいと思い、地元の岩手県に進出が決まっていた樹脂加工メーカーへ入社をしました。

ところが、よくあることですが、入社後に携わった業務は量産の仕事でした。いわゆる「生産を安定させること」で、ロスの軽減やトラブル回避のための対策など、開発とは無縁の仕事でした。そういう経験が長くなり、一時は「開発をやりたい」という気持ちが徐々に薄れてあきらめかけていた時期があります。
社会人になって10年余りが過ぎて、35歳の頃に手術を受けることとなったのですが、その手術中のミスにより死を迎える一歩手前になった経験をしました。九死に一生を得て、手術の後、1か月ほど会社を休ませてもらうことになり、自分の人生について色々考える時間ができました。

その時、自分の中でこれからの生き方についての考えが大きく変わったと感じています。
「自分は、一度寿命を迎えたようなもので、追加で命をいただいたのだ。せっかくいただいたこの「命」、いや、この「恩」をどうやって世の中に返していこうか」と考える様になりました。

WIREDの開発技術の「組み合わせ」

当時勤めていた会社はフィルムの量産加工を行う会社でしたが、その頃、新しいフィルムの開発テーマがありました。

それまで、ロールtoロールの量産経験をしていたので、その経験も買われて、初めて生産技術の開発に携わることができました。
その会社の理念が「企業を通じて社会に奉仕」という考えだったこともあり、今までの経験を活かし、「開発」という好きな分野で自分の得意な能力を役立てて、「会社の仕事を通じて世の中の役に立つものを開発しよう」を目標にして新たな仕事に取組み始めました。
その数年後、「レーザー加工」の開発テーマが出てきました。従来の開発部門から異動となり、フィルムへの「レーザー加工」の技術開発に携わりました。

その後、様々な人との出会いがあり、支えて貰いながらWIREDの設立を経て、今に至ります。
今思えば、自分が経験してきたキャリアで培ってきたフィルムの量産経験、開発経験、そしてレーザーの経験が、WIREDの「レーザー加工」と「ロールtoロール」という他社がやらない「組み合わせ」技術に繋がっていると思います。

これからのワイヤードで実現したいこと

人のためになる技術を開発したい

今のWIREDは、「レーザー加工」と「ロールtoロール」という「組み合わせ」技術を日々進展させていますが、新たに加わったメンバーの経験の「組み合わせ」により、新たな技術が生まれてきていると実感しています。

技術と技術を組み合わせると可能性は無限です。私自身も、日々レーザー以外のことにも興味をもって、人やモノを視るようにしています。それぞれの要素の組み合わせが球体になるイメージを持って全方面にアンテナを張ることで、開発の幅や分野が広がり、要望される技術となって、世の中に貢献できると思っています。

これからは、これまで技術開発を結集して「人のためになる技術」にしていきたいと考えています。
大それたことを言えば、せっかくいただいた「恩」を返すため、地球平和や生きやすくする環境になる為の技術開発にしていきたいと思います。

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レーザ装置制作

弊社独自の光学システムGHS(Grand Helical Scan)を搭載したロールtoロールレーザー穿孔加工機の製造・販売を行っております。

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