われらのWiDRYの実力を、ちょっと内緒で試してみた!
武蔵ワイヤードは2024年9月からレーザ乾燥の実験受託を開始しました。当面はリチウムイオン電池の乾燥工程の改善など、乾燥が必要なすべてのものづくり工程でのエネルギー消費を激減させるために、お客様と共にその効果を実証する実験を行っています。場所は上越新幹線燕三条駅前の、リサーチコアにLABを開設しています。遠方でありながら多くのお客様にお越しいただき、想像以上の効果を実感しています。乾燥時間も、例えば、今まで10時間要していた時間が数分とか数秒と言った効果が見られる場合もあります。特に盛大に上がる水蒸気を眼で見ることができるのは、工程の可視化が可能になることを予言しています。加えて盛大な水蒸気は、温泉街の、まんじゅうを蒸かす、暖かそうな湯気を彷彿とさせます。
そうだ!レーザでまんじゅうを蒸かそう。いや? 蒸かすと乾燥は違うか。悩ましい・・・。
饅頭は難しいので、とりあえず、粉を買ってきてホットケーキ作ってみるか?と、仕事中に社員の風上にも置けない不埒な男の物語です。
<レーザでホットケーキを焼いてみた!>
レーザで乾燥が出来るのだから、ホットケーキも焼けるか? いや、乾燥と焼くは違うか。悩ましい・・・。
A:ホットケーキの粉、買いに行こうよ
B:ばれたら、どうします。
WiDRY:WD01

A:構やしないよー。俺がやるって言ってるんだから。
A:それではー、これよりホットケーキのおいしい焼き方をご紹介しましょう⤴
B:先生、よろしくお願いしまーす
A:先ずはホットプレートで焼くと・・・―
B:えー!、ホットプレート?
A:そうです。ばれたときのために、レーザーとの比較リストを作成しておくのです。いかにも、研究しているように見せかけるのが、私流⤴
B:そんなことで大丈夫ですか? それに、すっかり話し方が、有名料理家の物まねですよ。
A:それではー、設定温度は160℃。行くわよー

先ずは定番のホットプレートで焼いてみた
3分で裏返し、裏で1〜2分焼くと出来上がり。約5分で、で・き・あ・が・りー。
ホットプレートのサーモグラフ

A:おいしそうでしょう⤴
B:いい匂いですねー。
A:次にレーザーで焼いてみましょっ⤴
5kWで2分、レーザーを照射し、終わったら搬送――――。

WiDRYのレーザ炉の中でレーザ照射中の写真と、ふっくらと膨らんだホットケーキ
WiDRYのサーモグラフ

A:サーモカメラでも160℃と同じ温度になってる!
A:焼き目はついてないな・・・焼き目はついてないけど、フッカフカに焼けてる!
B:おーッ!ホットケーキだ。旨い!
部長:私だ!部長だ!何してんの?
A:あーッ。部長、いいところへお越しくださいました。
部長のために、ホットケーキを焼いていたところです。

B:どうぞー。お召し上がりください。
部長:これ、だれかかじったの?
B:いえ、お毒見を少し

部長:ふーん。これ、レーザーで焼いたの? 焼けるもんだねぇ。大したもんだ。
A:そうです。ホットプレートより半分以下の時間で焼けたんですよ。私の発案です。はつあん。
部長:そう?たいしたもんだね。大した研究だね。レーザー乾燥機の中汚していないだろーね。
A:イヤー。おほめに預かり恐縮です。飛散防止にはしっかりした治具を作りましたので、ご安心ください。
部長:・・・・
レーザを使って、ホットプレートより3分早く焼けて、焼き目もついていない。
しかも治具まで作って・・・。来年のホットケーキやさんへのレーザ乾燥機の納入計画は相当数あるんだろうね。
A:・・・・? い、いや部長。これには深いわけがありまして・・。Bがどうしてもやりたいというものですから・・・。
B:・・・・・・・?!
A:結局これは、ホットケーキが焼けたのではなく、脱水時に蒸かされたという事ですよねー。実に良い現象が見られたわけです。ハッハッ

おあずけでした・・・・。
ホットケーキやさんで、レーザ乾燥機買ってくれませんか。
「つづく」のか?