高速内径加工光学系
従来のレーザー焼き入れはレーザー光を、ロボットアーム、ガルバノメータで位置決め、またはワークを動かすことにより焼入れ位置を調整し、鋼材表面に焼き入れを行っています。高周波焼き入れ、浸炭焼き入れに対して、レーザー焼き入れは部分的に必要な部分のみに対応でき、他の焼き入れが大量のエネルギーを必要とするのに対して、省エネルギーでSDGsの開発目標にも合致するものであります。しかし、鋼材表面へのレーザー焼き入れは一般的になっているが、内径(例えば軸受け、異形状の摺動部)などへの焼き入れは、高周波焼き入れの場合でも、コイルの構造が複雑となり製作には高度の熟練技術を要していた。また、内径の大きさごとに造り替える必要がありました。ワイヤードが開発した内径加工光学系は(φ50~)それらの面倒な工程を必要とせず、容易に必要な個所への焼き入れを可能にしました。また、超短パルスレーザーと呼ばれるピコ秒レーザー、フェムト秒レーザーなどの高繰り返し周波数にも対応できるためレーザーホーニング加工を可能になる能力を秘めております。当社が提供する光学系を応用して内径焼き入れ加工機やレーザーホーニングの技術のご提供が可能です。
1.レーザー焼き入れ結果
2.ディンプル加工例
焼き入れのみならず、内面にディンプルや溝を付与することにより、油膜による潤滑が助長されます。
3.その他加工事例
4.実験装置
内面加工用光学系を応用した実験装置は、本社内に設置されています。光学系の回転数は最大7000rpmの能力を持っていますが、目的に応じて開発を進める事が可能です。