透明樹脂フィルム(OPP, PET)の高速レーザ連続穴あけ加工
透明材料のOPPフィルムやPETフィルムは、レーザ光が透過しやすく、レーザでの加工が困難でした。そのため、ロールに針をはめ込み、ロールを回転させて穴加工したり、あるいはプレス加工で製造していました。しかし、それらの工法は、あくまでも、針の径やポンチの径によって、決められた穴径とピッチのものしか製造できませんでした。しかし、包装される内容物に適した、穴径とピッチで加工できれば、より良い保管、流通が可能です。例えば野菜には乾燥しやすいものもあれば、比較的長持ちするものもあります。また、お菓子の包装も千差万別です。食品ロスの観点から、その素材にあった、最適な穴径とピッチの選択が必要です。
この加工事例は、透明材料に高速でのレーザ穴開け加工を実現したのみならず、保管や流通の課題解決の一助にもなる技術です。